なんでも描けないといけない?!
この仕事をしていると常に人からの評価ってやつを浴びるほど受けます。
「この人は上手い」
「この人は手が早い」
「この人は手が遅い」
「この人は粗い」
「この人は細かい」
背景スタジオに居た頃は、完璧な絵を描こうとかなり頑張ってました!
休みは月に2~3回。帰りはほぼ終電。もう、どんな難しい原画が来てもこなしていましたよ。その結果ついた評価は「ののりさんはなんでも描ける」
すると、ますます難しい仕事を頼まれるのです。
あー、恐ろしいスパイラル。
身体を壊して辞めて、再び副業として背景アーティストをスタートしたときも、めいいっぱい時間を費やして完璧な絵を描こうとまた頑張っていました。
「背景アーティストはなんでも描けないといけない!」←この思考で動いていました。
去年の12月に担当さんが変わったのを境に、自分の意識をチェンジ。
「オールマイティーは卒業!自分軸でや~ろうっと♪」
「こういう絵が得意」「このスケジュールなら出来る・できない」
こういったことを細かく相手に伝えるようにしました。すると仕事が少しずつ楽になってきたのです。こちらが無理しそうな案件を断ると、いっぱい稼ぎたいのでやりたい!という人が現れて引き受けてくれたり。
ゆとりがあると、こういう風に描いてみようとかなとアイデアが出たりします。
出来ないのに出来ると言って引き受けて、締め切り破る。
描けないのに描けると言って、悩みまくる。
このパターンにはまっている人を見かけるので、こういう記事を書いてみました。
技術を磨くのも必要ですが、頑張り過ぎないことも大切ですよー♪
水族館の水槽を撮った1枚。光のシャワー!