引っ越しの日。
8時からの搬出(早い!)前日は3時間くらいしか眠れなかった。
バイトに行く父親に声をかけるが元気がない。
私にまた会えるな、といい出かけていった。
引越センターの人がきて作業の前に近所への挨拶をしてくれる。
こんな事してくれるのね、すごい!
仕事を休んでくれた母親は疲れるから座ってなーと。
H(私の妹)が出ていったときもさみしかったとつぶやいた。
搬出は丁寧にやってくれた。1時間くらいで終わり。
空っぽの部屋に夏の強烈な日差しが降り注ぐ。
なんと物悲しい光景なのだろうか。
新築で入居した時のことを思い出し泣けてきた。
今までありがとう。。。
母親は動いてないと気が済まないようで掃除してくれた。
これから連れと合流し荷物を追う。
行こうとすると母があんた倒れたら大変だから送っていくよと。
猛暑だからいいよ~と断ったが結局駅まで一緒に歩いた。
暑い中荷物をひとつ持ってくれた。
改札口で別れた。
半世紀生きて初めて家族と離れる。
涙が滝のように止まらない。
気軽に会える距離ではないのがそうさせる。
連れと離れたくない一心で引っ越しを決めたのだが
こんなに悲しい思いまでしてすることなのか。
なんだかわからなくなってきた。
両親の寂しさが痛いほど伝わってきて
心の中でごめんなさいごめんなさいごめんなさいとつぶやく。
もう後戻りできない。
連れと合流し神奈川を離れ淡路島へ発つ。
未来に向かってウキウキする連れとは裏腹に
私はずっと涙が止まらなかった。